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●帰ってきたホラ吹き男爵――
年中さんの時からポンキュートに来ているR君が、今月から復帰である。 お家の仕事が忙しくて、数か月お休みしていたのだ。 ずっとMacで学習してきたが、お休みの間に2年生になったので、
早速Windowsで始めることにした。
「あっ!ボタン2つある」とR君。「今日から、Windowsも始めよう!」 「僕のうちのは、3つある」「ホイールマウスだね」「学校のは、4つあるよ!」
「すごい!小学校でインテリマウスを使ってるんだ」ポンキュートでも、 ホイールマウスは2つあるが、インテリマウスは置いてない。 「校長先生のは、5つだよ」「えっ???」
R君はホラ吹きの天才だ。そのタイミングや、スケールの大きさは、 中々の才能だ。また、R君とホラ話が楽しめるかと思うとうれしい。
「きのう、妹が屋根から落ちて」「えっ!」「救急車が来て」 「それは大変!」「救急車で走っとったら」「Rくんも乗ったが?」 「お父さんも、お母さんも、弟も乗っとった」「それで?」
「交差点でパトカーとボカーンとぶつかって」「えっ!」「救急車、動 かんようになって、背中にかついで走っとたら、ロケット飛んできて、 乗せてくれて」「えっ?はいはい」
そこへ、屋根から落ちたはずの妹がお母さんといっしょに迎えに来た。 これは、去年の9月、R君1年生の時の傑作。(2000/5)
●イタズラは、大発見の母――
子どもたちは、マウスを持った途端にガチャガチャやり始める。見境なしにあちこちクリックする、キーボードをでたらめにガチャガチャ打つ、何でもゴミ箱に捨てる、アプリケーションソフトが動いているのにスイッチで切っちゃう。もうメチャクチャだ。こういう子どもたちの使用にも、Macintoshは結構強いが、Windowsはすぐ止まる。不正使用、一般保護違反などと警察に捕まりそうな文字が出たり、フリーズしたり、いつの間にかDOSの画面になってたりする。
「何したが?」「何もしとらん」「何もしとらんがに、コンピューター真っ暗になったがけ?」「はじめから、真っ暗やった」「・・・」子どもたちが、こうしたら、こうなったんだよと説明することができたら、私はどれほど助かるかしれない。この頃はコンピューターの性能もよくなってきたので修理に取られる時間も少なくなってきたが、Windows95が出てまもない頃は、毎日のように壊れた。その頃は、コンピューターの台数も少なかったので、ポンキュートの最中に、Windowsのコンピューターが1台も動かなくなったらどうしようと本気で心配したこともあった。ポンキュートが終わって子どもたちが帰ってから、明日また子どもたちがやって来る前に、壊れたコンピューターを全部修理しておかなければならない。修理、修理の毎日だった。
しかし、このガチャガチャは、ある日とんでもない発見をすることがある。土曜日の3時組にやって来たDちゃんは、不正使用警告の常連であるが、そのお陰で大発見をした。その発見は、ポンキュートの「迷路作り」を10倍楽しいものにしたと言っていい。
キッドピクスの消しゴムツールのダイナマイトを画面の中央でクリックし、爆発の輪が十分に広がったところでもう一度クリックすると、爆発の輪が止まり、画面の中央から外に向かって何重もの黒い輪ができる。ポンキュートでは、この絵を使って、迷路作りをする。1回の爆発で輪の絵を決めて迷路作りを始める子どもは、ほとんどいない。大抵は、ボカン、ボカンと何回も何回も飽きるまで爆発させてから、迷路作りが始まる。
その日のDちゃんも、ボカン、ボカンと、何度も何度も、それこそ何のために消しゴムツールを使っているのか忘れてしまうくらいに、爆発を繰り返していた。そして、魔法の絵筆ツールでshiftやoptionなどいろんなキーを押して様々なバリエーションを作ったことを思い出したのか、消しゴムツールのダイナマイトにもこれを応用した。すると、ナントナントの難破船、四角く爆発したではないか〜!■□■□■□!こんなことは、もちろんマニュアルには書いてない。「Dちゃん、すごーい。もう一回やってみてくれる」
かくてポンキュートクラブ名物のスーパー四角迷路の原型が誕生したのだった。 ありがとう、Dちゃん。(1998/6)
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